こんにちは、りーほーです。
さて、普段仕事をしている傍ら、Appleの方や教職の方々とお話しする機会があります。
そこで話題になるのは、Apple製品やアプリを教育にどのように活かすか、という話です。
こういったブログを運営していたりバンド活動をやっていたり音響関連で仕事をしている関係で、とりわけGarageBandやLogic Pro Xについては、意見を聞かれることもたまにあります。
ということで、この記事では、ぼくなりに「GarageBandをどのように教育に活かしていけるか?」を考えてみたいと思います。
なにかの参考になれば幸いです。思いつき次第随時更新します。
この記事を書く理由
ぼくらが小学生や中学生の頃は、黒板に先生が板書して、それを生徒がノートに書き写して、その内容をテストで試される という授業が一般的だったように思います。
ノートへの書き写しに注意を奪われ、先生の説明は大して耳に入らず、暗記したりとか。
しかし、現代の教育者の方々とお話ししていると、今の授業はかなり変貌していることがわかりました。
学校によっては1人1台のiPadが支給され、KeynoteやiMovieを活用して生徒自身が何かを発想して授業を作っていったり。なんて面白い授業をしているんだととても羨ましく思いました。
しかし、いろんなアプリを活用していく中で、どうにもGarageBandだけは使いづらい、という声もありました。
使いづらいというより、とっつきづらいんですね。
というわけで、GarageBandの機能をある程度知っている立場で、どのように教育に活かすことができるかを探ってみたいと思います。
教科別活用案(思いつき次第随時更新)
予備校の先生をすこーしだけやった事はありますが、教壇に立ったことはまったくございませんので、的外れかもしれません。ご参考までに!
物理に活かす
1番簡単に思い浮かぶところでした。
音とは空気の振動です。
音の高さは 周波数 で表されます。
人間が聴くことができる音域( 可聴帯域 )は、20Hz〜20000Hz(20kHz)です。
一歩外に出てみると、世界は音で溢れていますね。これらの音をGarageBandで録音してみて、 VisualEQ を用いてその周波数特性を確かめてみるのも面白いかもしれません。
また、環境(部屋、屋外など)によっても響きが変わります。反射する音の周波数も変わります。
「真四角のコンクリの部屋でこんな楽器を鳴らすとこんな周波数特性になるんだ」、「周りをカーテンで仕切ってみるとこんな周波数特性になるんだ」といった気づきから、壁の素材や部屋の形による反射の仕方などを学ぶ良い機会になりそうです。
数学に活かす
GarageBandをどのように教育に活かせるか?これを考え始めたときから、うっすら思い始めたことがありました。
一般的な DAW は、あくまで作曲ができる人、芸術的な才能がある人のためにあるように思います。
一方GarageBandは、芸術的な才能を持った人はもちろん、そうでない人にも興味深い作品を作る機会を与えてくれるアプリだと思います。
数学は得意でも、 スケール や コード がわからない人、こんな人にもGarageBandは、コードの自動演奏やスケールガイドなどで手を差し伸べてくれるのです。
例えば、中学だったか高校だったか…階差数列やフィボナッチ数列など。こう言った数列をGarageBandのトラックに、ある規則性を持って展開していったらどうなるか。
これには何も意味はないかもしれないし、やってみたら大きな意味を持つかもしれません。
これらはほんの一例ですが、無機質だと思っていた数字の羅列に音色が加わったら、とても面白いものができると思いませんか?
音楽に活かす
これは言わずもがなですね。GarageBandは音楽を録音したりできる DAW アプリですが、キーボードやギターなどを演奏する演奏アプリとしてもとても優秀です。
すこしタッチの重い MIDIキーボード を用意すれば、手軽にグランドピアノのような音も出すことができます。
(ただし、当然ながら本物のピアノには到底叶わないので、本格的にやりたい場合は本物でやるべきでしょう。)
音楽をこれから学ぶにも、スケールガイドやコードの機能はとても良い助けになりますね。
また、GarageBandではギター、ベース、バイオリン、ドラム、二胡、和太鼓など多種多様な楽器の音を収録しています。
擦弦楽器、打弦楽器などいろいろな種類がありますが、楽器ごとの音の特性は、楽器の出す音の音色と音を発した最初のアタック音で決まります。
今までは、楽器ごとの特徴を教えるには、その楽器を弾いてみなければわからなかったわけですが、iPadがあれば、バイオリンがその場になくても擬似的に音を体験することができるわけですね。
数学に活かす その2
音楽はすべて数字で出来ています。全ての音は、 周波数 によって音の高さが変わります。
つまり、この世にある様々な曲も、構成されている音をすべて数字で表すことができるわけですね。
世にある名曲のコード進行、メロディ、気になるギターのフレーズなんかを、周波数で分析する…とか、面白そうじゃないですか?
ここの心地いいフレーズは、コードの構成音の周波数に対してこの音が数字的に調和してるんだ…、ここの気になるフレーズは、コードの構成音の周波数に対して調和してないから気になるんだ…など。
数学から名曲を解き明かしていくのも面白いかもしれません。
ただ、これについては、「GarageBandで周波数を表示される機能」みたいなものがが実装されていないとが実現されないとGarageBandを使用して教育に活かすことにはなりませんが…。
ま、音楽をその他の教科に活かすということで、ご参考までに。
今の子どもたち、羨ましい
冒頭でも書きましたが、今は本当に素晴らしい授業をされている先生方が多いのだと感じます。できるならば、この時代に生まれ変わりたい。
そして、タブレット端末などで、創造的かつ革新的な授業を受けている生徒さん、本当に素晴らしいと思います。
2-30年前とくらべて、確実に知能レベルやテクノロジーレベルが上がっていると思います。
こんな教育を受けて、素晴らしい人材がたくさん生まれたら最高だと思います。
ドラゴンボール!オラを20歳若返らせてくれ!
それではまた〜。
コメント