あけましておめでとうございます!
りーほーです。
さて、本ブログではGarageBandの使い方を紹介してきましたが、このあたりでGarageBandへのリクエスト、不満点などを書いていきたいと思います。
頑張って書いてたらAppleの人に届くかもよ。
この記事について
この記事は、AppleおよびGarageBandへのリクエストを継続的に更新していくページです。
賛成反対いろいろあるかと思いますが、ぜひいろんなご意見をりーほーのTwitterやコメント欄へご意見を頂ければと思います。
GarageBandほかのDAWに比べて始めるハードルが低い
GarageBandは、ほかの DAW に比べてDAWへのハードルがとても低いのです。
その理由は、iPadやiPhoneを買えば、無料でついてくるDAWだから。
わざわざAppStoreで、GooglePlayStoreで、アプリ探さなくて。元から入っている。
これが強いのです。
ぼくも10年前、バンドのドラムが抜けてしまっていたことと、音源を残したいけど機材がないことが重なり、DAWを探すことになりました。
もともとはバンドで使っていた MTR もあったんですが、ドラムの打ち込みが出来ないことを理由にDAWに移行しようと考えたのです。
いろいろ探しているうちに、どうやらMacにGarageBandというDAWが入っていて、無料で使えるらしい という理由でMacBookを買いに行ったことを覚えています。
そして、GarageBandに既存の曲のドラムを打ち込んでライブをやった初日、ライブハウスの店長に「打込みとは思えないドラムの音だね。音よかった。」と言われたことがとても印象的でした。
今でこそ、どのDAWでもドラム音源をしっかり録って作り込んでいて、全体的なレベルは上がっているかもしれませんが、この当時は自分で打ち込んでみて割と感動したことを覚えています。
とまぁこれはただの自分語りなんですが、とにかくDAWを知らなかった自分にとっても、2009年当時でもかなりハードルが低かったことを言いたかたったのです。
今では、教育の現場ではiPadを支給している学校があったり、個人でもiPhoneを持っている人が一定数いるわけで、iPadかiPhoneを持っている時点で既に音楽を始める、DAWを始めるハードルが低いわけですね。
なぜGarageBandに多くを求めるのか
そんな導入ハードルが低いGarageBandだからこそ、教育現場、音響現場、日常など様々なシーンに於いて、いろいろな活かし方があるのではないかと思うわけです。
しかしひとつ、忘れてはいけない視点があると思っています。
忘れてはいけない視点
それは、開発者側、すなわちAppleの意図と、利用者である我々の意図の両方が存在するという点ですね。開発側の意図とズレていたら、実装される可能性は薄いわけなので当然と言えば当然です。
ぼくは下記に、あくまで利用者として「こんな機能があったら楽しいんじゃないか?」「こんな機能があったら教育に活かせるんじゃないか?」といった提案を随時書いていきたいと思いますので、共鳴した方は是非自分の環境で活用できるかを考えてみて頂けると、とても有意義になると思います。
もし開発意図とズレていて実装が難しいということであれば、どこかでそのフィードバックを受けられたらとても興味深い体験になると思います。(なかなか難しいかもですが…)
GarageBandへのリクエスト
本題です。新たなリクエストを思いついたら、ここを随時更新していきます。
oscillator(オシレーター)をつけてほしい
オシレーター とは、和訳すると「発振機」の事です。
広義で言えば、GarageBandのAlchemyシンセなんかもオシレーターですが、ぼくが実装を望むオシレーターは「 周波数 を指定して発振する機能」です。
これらは、例えばヤマハのCLシリーズなど、ライブなどでも使われるいわゆるプロユースの デジタルミキサー に搭載されています。本来は スピーカー の特性を確認したりする用途で使います。
こんな感じで、周波数を指定して発振できる。↓
■理由
DAWでは、スピーカーの特性を確かめるようなシーンはあまりないと思います。ぼくがGarageBandにオシレーターを求める理由は、単純です。
「この周波数だとどれくらいの高さの音がなるかを把握するため」
です。
たとえば、深夜のテレビ放送終了後の、カラーバーのテスト信号。
これです。↓
これ、鳴ってる音が1kHz(1,000hz)なんですが、皆さんこれが1kHzの音だってご存知でしたでしょうか…?(知ってたらすみません)
音響現場では、「○○Hzを1db落として〜」みたいな言葉が飛び交うのですが、最初聞いた時は「それってどれくらいの音の高さなんだよ…」などと思ったものです。こういったことも、GarageBandでフツーに周波数を指定して出せれば理解が早まると思います。
物理の教育などで、周波数の理屈について教える時なんかにも活用できそうです。
また、もう少し発想を飛躍させると、例えば単純に周波数の数字を指定して音声を流すだけでなく、その特定の周波数の音声をビートに乗せて鳴らすことができるような仕様になったら。
音楽的アプローチではなく、数学的なアプローチで音楽を作ったりできそうで面白そうな気がします。例えば、フィボナッチ数列の数字の並びを周波数指定して音楽を作ったりとか。面白そうです。
■導入のハードル
こういったソフトは、フリーのアプリでゴロゴロ落ちています。技術的にはなんら難しくは無いと思います。
ただし、多くのDAWにはおそらくデフォルトでは入ってなさそう。なのでApple側がGarageBandに対して、あくまで「DAWソフトとしてのみ位置付ける」という解釈だと実装は難しいかもですね。
そこらへんどうなんでしょう、Appleさん。
エコーやリバーブをもっと細かく設定したい
GarageBandには各トラックに対して エコー や リバーブ をかけることができます。
ですが、設定できる項目が コンプレッサー やEQに比べるととても少ないように感じます。
現状は、エコーやリバーブの種類と深さだけです。
とくにエコー(ディレイ)については、深さ( depth )の他に繰り返す回数( FeedBack )、繰り返す時間( Time )、音量( Level )、などが弄れると良いですね。
■理由
エフェクターには、上で挙げたような言葉やつまみが沢山あります。これらは、使っていくことで体感的に意味を理解していくのですが、これがなかなか大変なんですよね。
ということで、フリーでインストール済みであるGarageBandにおいて、難しすぎない範囲でこれらのツマミも細かく弄れると、Logic Pro Xへ移行した時によりスムーズに使い出すことができるのではないかと思います。
ただし、GarageBandを使い始めるハードルの低さは保つべきだと思うので、現状の種類と深さ(度合い)だけでいい感じにエフェクトをかけられるインターフェースも残しておくことは重要かとおもいます。
■導入のハードル
当然Logic Pro Xでは実装されているので、技術的には可能です。
問題は、Logic Pro Xとの住み分けですね。GarageBandはあくまでエントリー向けなので、ここを煩雑にしすぎるアップデートには議論の余地があると思います。
コード分析機能をつけて欲しい
教育、音楽制作2つの目線で、あるとおもしろいと思いました。簡単に言うと、GarageBandのトラックを再生した時に、その時に鳴っている音を分析し、コードネームを教えてくれる機能 みたいなイメージです。
■理由
音楽を制作していると、音を重ねるうちに「ここのコードネームは何になるんだっけ?演奏自体は覚えてるんだけど…」みたいな時がたまにあります。こんな時には便利かも。
TheBeatlesのA Hard Day’s Nightイントロ論争なんかもある通り、たくさん音を重ねるとどんなコードネームになるのか分からなくなったり。
そして、何より教育現場や音楽初心者には良いと思います。例えばGarageBandで何か曲を作ってみよう!ということで、Alchemyシンセ のコードモードで数小説適当にコードを弾いたとしましょう。
弾いてる時は良いんですけど、弾き終わってそこに別の楽器を重ねたい という時、「あれ?ここのコードなんだっけ…?」みたいなことになります。
ある程度音楽や楽器に慣れていれば、なんとなく分かったり、感覚で理解できるんですが、初心者やこれから音楽をやろう!って人にはちょっと難しい時がある。
こういう時に、トラックを再生したら、右上あたりに自動で現在のコードが出てくると、楽器を重ねやすいですよね。
目で見てコードを理解することが音楽的なのか?という意見もあるかと思いますが、EveryoneCanCreateにおけるGarageBandでは、あらゆる人を置いていくべきでは無い と個人的には思います。
■導入のハードル
技術的には問題ないと思います。どのコードネームを割り当てるか?という難しさはあるかもしれませんが、あくまで目安なのでシビアに考えなくても良いか気もします。
あえて言えば、機能が煩雑になるという点でしょうか。
コード学習機能
ダイアトニックコード や 5度圏 の記事を書いていて思いました。コードの構成音を表示する機能です。
■理由
GarageBandって、SmartGuitarやSmartPianoでコードを弾くことはできるし、さらにコードを細かく編集はできるんです。
が、そのコードの構成音が何かってGarageBandだけだとわからないんですよね。で、わからないと、いちいちコードの本やGoogleで検索して調べる…みたいな感じになりますね。でもこの情報って、GarageBandの機能でわかっても良いものではないか?と思いました。
そこで、GarageBandの中でコードの構成音がわかるヘルプなどあったら面白いのではないかと。
例えば、「CM7:C E G B」、「Dm7:D F A C」みたいな感じで。鍵盤上でガイドが出ても面白いかもしれないですね。
ちなみにぼくは、他のギタリストよりも音感が鈍いほうだと思っているので、毎日↓のようにGarageBandでコード感の確認をしているのですが、A9とA(9)(Aadd9)なんかは普段そこまで使わないので違いなどたまに忘れます。
こういう時にサクッとGarageBandの中で情報が出てきたら面白いかなぁと。
教育分野でiPadやiPhoneを積極的に使っていくためには、こういった音楽を「学ぶ」ような機能が含まれていることもとても重要な要素だと思います。
■導入のハードル
機能が煩雑になる くらいじゃないですかね。情報を乗せるだけなので…ただし、鍵盤上にガイドを乗せるとなると色々技術的に調整しないといけないポイントがあるのかもしれません。
ヘルプに載せるだけでいいのでご検討くださいApple様…。
サンプラー(Roland SP-404SXみたいなやつ)
GarageBandにはすでにサンプラーという機能がありますが、サンプラー+ポン出しを1画面でできるような機能の実装を期待します。
■理由
ぼくが思う本当の意味のサンプラーってこう言うやつは、今のGarageBandに入ってるサンプラーとはちょっと違うんですよね。Rolandの SP-404SXみたいなやつを、いわゆるサンプラーだと認識しています。
SP-404SXはどう言うものかと言うと、12個ほど付いている大きなボタンに効果音や音楽を割り当て、好きな時にポンと押すと音が鳴る という単純な構造です。
Ableton Live + Ableton Pushなどでも同じようなことが可能です。
なぜGarageBandにこの機能が欲しいかと言うと、「自然音を使ってビートを作る」という作業をより簡単にするためです。
現在のサンプラーは、音の録音と再生こそできるのですが、録音した音をキーボードに音階として展開することはできても、「同じ画面上で様々な音色を録音して鳴らし分ける」ということが出来ないのです。
↑現行のGarageBandのサンプラー。
理想は、Drumsの中のElectronicカテゴリのビートシーケンサーみたいな感じで、ボタンに好きな音を録音してドラムのように叩けるような仕様でしょうか。
↑Drumsのなかからビートシーケンサーなどのダンス系、EDM系の音色を選ぶと出てくる画面。それぞれのパッドにバスドラやハイハットなどが割り振られている状態。
こんな感じの見た目で、12個好きな音を随時録音して各パッドに割り当て、身近にある好きな音でビートを刻めたらとても良さそうじゃないですか…?
■導入のハードル
技術的に難しいことはないと思います。あとはAppleさんの考え方、方針次第ですかね。こんな機能あったら教育が捗ると思うんですが、いかがでしょうかAppleさん。
随時更新していきます
2020年1月15日現在のリクエストはこんな感じです。
※2020年8月21日に更新しました。
また思いつき次第随時更新していきます〜。
みなさんもなにかリクエストがあれは教えてください!Appleに届くかも!
コメント