ダイアトニックコードについて知っとく?【作曲の予備知識】

音楽理論

こんにちは、りーほーです。

さて、前回までの記事あたりまででGarageBandの大体の使い方は記事にできたような気がしてます。まだ細かく書きたいことはたくさんありますけども。

今回は、作曲にあたっての知識なんかも書いていきたいと思います。

え?GarageBandでは作曲の知識がなくても曲作れるって言ったじゃん。

そうですね、そのとおり。

謝罪と理由を↓に書いていきます。すみません。

ちなみに、ここから音楽理論について書いていきますが、音楽理論はあくまで目安です。自分が気持ち良かったり、面白い効果が得られるならば、理論から外れても全然OKです。理論に囚われ過ぎるとつまらなくなることもよくあるので、あくまで目安として知っておくと面白いよ〜という話です。

GarageBandを使うにあたり、音楽理論は必要か

必要でしょうか。

そもそも音楽を作るにあたり、音楽理論の要不要は賛否両論起こることが多いです。知らなくてもある程度はギター弾けちゃうし、感覚で作れる天才系の人のなかでは知らなくてもいける人もいるかもです。

でもぼくは、ある程度は必要だと思います。だからこの記事を書いてます。

GarageBandでは、 キー を選べば コード は勝手に設定してくれるし、 スケール もテンプレのなかから選べばいい具合に曲ができるようになってますね。

でも、そのコードやスケールがどうして選ばれているか知りたくないですか?

言うなれば、コードやスケールを自動で選んでくれたりする機能は、演奏したり作曲を始めることへのハードルを低くするためのAppleさんの最大限のご厚意だとぼくは考えています。

ある程度GarageBandで作曲ができるようになったら、GarageBandを”超えて”ほしいのですね。

で、そこに至るには、コードやスケールの知識が不可欠だと思うのです。

今後の記事でも、コードやスケールなどの音楽理論について諸々書いていきたいと思いますね〜。

ダイアトニックコードについて

作曲において、まず知るべき知識はダイアトニックコードでしょう。

GarageBandでは、SmartGuitarやAlchemyシンセのコードモードの時にコードが勝手に表示されますが、あれはダイアトニックコードが表示されてます。ダイアトニックコードを知ることで、GarageBandと作曲についてより深く知ることができると考えます。

では、ダイアトニックコードって何でしょう。英語で言うとdiatonic chord。和訳すると全音階和音。

なるほど。わからん。

これは個人的な解釈ですが、ダイアトニックコードとは、「そのキーで自然でかつ気持ちよく鳴るコードの決まり」という感じです。

キーがCの場合、気持ちよく聴こえるのはこのコード達だ!という事を、先人達が理論として残してくれているのですね。ありがとう。

では早速ダイアトニックコード一覧を見てみましょう。

ダイアトニックコード一覧

自分自身で整理するためにも作成してみました。

表の見方ですが、上半分のピンクの領域がダイアトニックコード、下半分の青の領域がスケールについてです。

スケールについてはまた別記事で書きますので、とりあえず今回は上半分だけ見てみましょう。

ダイアトニックコードを説明するには、まず音階について説明する必要があります。

この世界の音階は全部で12個です。

C始まりだと以下の通り。

◾︎英音名

C C# D D# E F F# G G# A A# B

◾︎イタリア音名

ド ド# レ レ# ミ ファ ファ# ソ ソ# ラ ラ# シ

すべての音楽は、この中から音を選んで、リズムとともに組み合わせられて出来ているわけですね。

これらすべての音階は自由に使えることは使えるのですが、なにも規則がなく使ってしまうとメチャクチャになってしまいます。

メチャクチャにならないための指標となるのがダイアトニックコード(とスケール)なんですね。

ダイアトニックコード、も少し詳しく

まず、ダイアトニックコードにはメジャーダイアトニックとマイナーダイアトニックがあります。ここではとりあえずメジャーダイアトニックを説明しますね。

◾︎メジャーダイアトニックコードとは?

メジャースケール というルールに則って構成されたコード達のこと。

メジャースケールとは、キーがC(ド)の場合、C D E F G A B、ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド の事です。

キーがCのダイアトニックコードは、すべてこの音で構成されているという事ですね。

すべてのコードがドレミファソラシドのどれかで構成されていたら、とても違和感なく聴けると思いません?これこそがダイアトニックコードの考え方です。

もう今日はお腹いっぱい…という方はここだけ覚えましょう!

それぞれのコードの名前と構成音

ダイアトニックコードについて少し理解できたところでそれぞれのコードの名前の意味や成り立ちを説明しましょう。

トライアドコード、セブンスコード

まず、上で述べた「12コの音」のうち、3つを選んで作ったコードが トライアドコード (3和音)、4つを選んで作ったコードが セブンスコード (4和音)と呼びます。

で、このトライアドコードとセブンスコードのうち、メジャースケールの音だけを使っているのがダイアトニックコードと呼ばれます。

では具体的に表の中を見てみましょう!

コードネームと構成音

まずは表の見方ですね。

左側の◯mとか書かれてるところがコードネームです。◯にはCやDなどの音名が入ります。

で、コードにおいては、コードの親となる音名(ルートと呼ぶ)から「何度」離れたかを基準に構成音が決まります。Ⅲ度、Ⅴ度、Ⅶ度などと言います。

単純に12コのうち3つ離れていたらⅢ度と言うわけではなく、Ⅰ mⅡ Ⅱ mⅢ Ⅲなどと呼ぶ決まりがあります。mはマイナーと呼びます。

この辺は書き出すと終わらない気がするので、とりあえず覚えておきましょう。暗記する必要はないですが、わからなくなったら↑の表を見に来てください。

・◯5

実際のコードだと C5 などと書かれます。これは、ロックギターの界隈では パワーコード と呼ばれるコードです。

構成としては、親となるⅠ度とⅤ度だけです。2和音なのでトライアドでもないですね。メジャー(明るい)でもマイナー(暗い)でもなく、ただ音に厚みが増したコードです。

音に濁りが無いので、ロックギターなどで歪んだ音に最適です。

・◯

Cだと、そのままCと書きます。読み方はシーメジャーと読みます。

Ⅰ、Ⅲ、Ⅴが構成音です。Ⅲが超重要で、この音があるおかげで明るい響きのコードになります。陽キャです。トライアドコードですね。

・◯m

CだとCmと書きます。シーマイナーと読みます。

Ⅰ、mⅢ、Ⅴが構成音です。メジャーに比べて、ⅢがmⅢへと半音下がってますね。この半音差により、暗い響きになります。陰キャです。トライアドコードですね。

・◯△7/◯maj7/◯M7

CだとC△7、Cmaj7、CM7などと書きます。シーメジャーセブンスと読みます。

Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ、Ⅶが構成音です。Cに1つ音が加わった形ですね。普通のメジャーコードよりやや複雑な響きです。やや深みのある陽キャという感じです。セブンスコードですね。

・◯7

CだとC7と書く。シーセブンスと読む。

Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ、mⅦが構成音です。メジャーセブンスと比べて、Ⅶの音が半音落ちてます。

メジャーセブンスとの使い分けの1つとして、ダイアトニックコード上で該当するか否かという選び方があります。それ以外にも使い方は色々ありますがまた別の機会に。セブンスコードですね。

・◯m7

CだとCm7と書く。シーマイナーセブンスと読む。

Ⅰ、mⅢ、Ⅴ、mⅦが構成音です。マイナーコードにmⅦの音が追加されてますね。マイナーコードの代替として使うことも多いです。他のセブンスコードとの使い分けは、やはりダイアトニックコード上で該当するかどうかが1番わかりやすいですね。拗らせ陰キャ。セブンスコード。

・◯m△7/◯mM7

出た!謎のマイナーメジャーセブンス。

CだとCmM7とかCm△7とか書きます。シーマイナーメジャーセブンス。

構成音はⅠ、mⅢ、Ⅴ、Ⅶ。マイナーなのかメジャーなのかどっちだよ!とツッコミたくなりますが、mⅢが含まれているのでマイナーコードです。Ⅶの音が含まれると問答無用で「M7/△7」と表記されるためにこんなわかりづらい書き方になっちゃいうんですね。

ちなみにダイアトニックコードには一切登場しないのでとりあえずはあまり覚えなくても良いと思います。ぼくもほぼ使ったことが無い。

とまぁ各コードはこんな感じですかね。長かった。他にもありますが、とりあえず今回はメジャー、マイナー、セブンス系に留めました。

各コードはダイアトニックコードの中でどのように使われる?

マイナーだのセブンスだの言っておりますが、「ダイアトニックコード」という決まりの中では使えるコードが決まっています。では最初のダイアトニックコードの表に戻ってみましょう。

わかりやすいのでCを例にとると、ダイアトニックコードはC(△7)Dm(7)Em(7)F(M7)G(7)Am(7)Bm(7)♭5の7つですね。上から2行目です。

ちなみにすべての「セブンス」が()で囲われていますが、どちらも使えますよ という意味です。(厳密には使いやすい使いにくいはあります。)

この各ダイアトニックコードの構成音を紐解いてみましょう!

まとめてみました。黄色く塗られている場所がコードの構成音です。わかりやすくドレミ表記にしました。

どうでしょう、キレイにドレミファソラシドの範囲内に収まっているのですね。つまりこれらのコードは、keyがCメジャー(ハ長調)では使うと違和感がないコード達ということになりますね。

これがダイアトニックコードなんですね〜。

GarageBandを見てみよう

keyをCメジャーに設定した時のピアノのコードモードです。ダイアトニックコードのトライアドコードが表示されていますね!

気軽に使えるGarageBandのコードモードやSmartGuitarですが、実はこんな理論に則ってコードが選ばれていたんですね〜。

 

というわけでダイアトニックコード編!一旦は終了です!

コードについては書き出すと本一冊書けるレベルかと思うので、小分けにまた色々書いていきますね〜。

コードって学び出すと奥深いですね。ぼくも勉強中です。

GarageBandを超えていけ!

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